坐骨神経痛
2017年03月09日更新 2017年03月07日公開

更年期が原因になることもある?坐骨神経痛の原因と対策

神経の圧迫によって足や腰に痛みやしびれが起きる坐骨神経痛は、更年期がきっかけで起こるケースもあります。坐骨神経痛の原因や関連する病気、更年期と坐骨神経痛の関係などについて、ドクター監修の記事でお伝えします。

足腰などにしびれや痛みが出る坐骨神経痛は、病気ではなく症状の名前です。坐骨神経痛を引き起こす要因はさまざまですが、更年期が原因で坐骨神経痛が起こることもあります。坐骨神経痛の原因になりやすい病気や、更年期の坐骨神経痛について解説します。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、坐骨神経がなんらかの要因で圧迫されて痛みやしびれが起こる症状のことをいいます。坐骨神経は腰から足へと伸びる神経のことで、身体の中で一番太い末梢神経です。この坐骨神経が刺激されると腰やおしり、足などに痛みなどが出ます。

坐骨神経痛の原因

前述の通り、坐骨神経痛の原因は坐骨神経の圧迫や刺激です。こうした圧迫や刺激の元になる要因がいくつかあります。

腰部脊柱管狭窄

腰部脊柱管狭窄(ようぶせきちゅうかんきょうさく)は、背骨の中にある脊柱管という管が、なんらかの原因で狭くなってしまう病気のことです。脊柱管の中には、全身から集めた情報を脳に届けたり、脳からの指令を全身に送ったりする中枢神経と呼ばれる脊髄や血管が通っています。中枢神経は身体の活動にとって非常に大切な役割を果たす神経であるため、脊柱管や背骨に守られています。

背中を通る中枢神経である脊髄は、身体の末端へ行くにしたがって枝分かれをして全身をめぐる末梢神経へとつながっていきますが、下半身の神経は腰部で枝分かれして、椎間孔と呼ばれる隙間から足に向かってのびていきます。この下半身の活動にとって重要な役割を果たす腰の部分の脊柱管がなんらかの原因で狭くなってしまい、神経の根元の部分を圧迫することで、下半身のさまざまな部位に痛みなどの症状が出てしまうのが、腰部脊柱管狭窄です。下半身の痺れや痛みに加えて、排泄に支障が出たり、自分の下半身を冷たく感じたりと、その症状はさまざまです。

多くの場合、腰部脊柱管狭窄の原因は加齢による椎間板や腰椎の変形によるものです。椎間板ヘルニアやその他の腰回りの変形が起きる病気が関連することもあります。腰を反らすと痛みが強くなるので、前かがみの姿勢をとると多少楽になります。痛みが強いときは歩くのも困難になる場合もありますが、杖やカート、自転車などにつかまって少しでも運動するようにすると、症状の悪化を防ぐことができます。

椎間板ヘルニア

椎間板(ついかんばん)ヘルニアとは、椎間板という背骨の中の組織が変形したり、髄核と呼ばれる椎間板の中身が飛び出したりしてしまう疾患をいいます。痛みが出ない場合もありますが、ひとたび痛みが出てしまうとかなり強い腰痛や下肢のしびれなどの症状が出ます。

椎間板ヘルニアの原因は、椎間板への過剰な負荷です。重いものを持ったり、激しいスポーツを頻繁に続けていると、椎間板に負荷がかかり、変形を起こすことがあります。また、運動しない人でも、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとりがちな人は椎間板に負荷をかけやすいので注意が必要です。腰部脊柱管狭窄とは異なり、前かがみや中腰の姿勢は椎間板に負担をかけることがあるので、できるだけ避けるようにしましょう。

梨状筋症候群

梨状筋とは、坐骨神経のすぐ上か神経を挟むようにして存在する筋肉で、お尻の深層部にあります。梨状筋がなんらかの原因ですぐ近くにある坐骨神経を圧迫・刺激して痛みやしびれを起こすことを梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)といい、坐骨神経痛の原因としてあげられます。

更年期と坐骨神経痛の関係

ここまででお伝えしてきた通り、坐骨神経痛は腰の神経と周辺の骨・筋肉によって引き起こされるものです。更年期と呼ばれる年代に入ると、全身の筋力が少しずつ衰えていきます。お尻の筋肉も例外ではなく、梨状筋も加齢にともなって垂れ下がり、すぐ下にある坐骨神経を圧迫・刺激して梨状筋症候群となることがあります。

更年期による坐骨神経痛の対処法

更年期に入ったころに下肢に痛みやしびれを感じるようになったからといって、必ずしも坐骨神経痛であるというわけではありません。特に女性の場合は、ホルモンバランスの乱れによる症状で身体にしびれなどが出る場合もありますので、坐骨神経痛のような症状が出た場合は、婦人科と整形外科の両方で診察を受けましょう。もしも、ホルモンが原因だった場合は、ホルモンバランスを整える治療を行います。梨状筋の衰えが坐骨神経痛の原因になっていた場合は、痛みを緩和させるケアや、腰の機能を改善させるためのリハビリなどを受けることができます。

日常生活の中で梨状筋に負荷をかけすぎないことも、更年期の坐骨神経痛を改善させるうえでは大切なポイントです。長時間同じ姿勢を続けたり、重い荷物を無理に持ったりすることは避けましょう。また、適宜ストレッチなどを行い、筋肉の緊張をほぐしてあげるのも効果的とされています。

「坐骨神経痛」の記事一覧

記事カテゴリ

記事ランキング

fem.

fem.ヘルスケアが

もっと手軽にアプリで登場!

今日できる。今すぐできる。

健康・キレイ情報を毎日おとどけ。

app-store
google-play