パニック障害
2017年12月04日更新 2017年02月28日公開

更年期障害の基礎知識とパニック障害の関係

心や身体にさまざまな症状を引き起こす更年期障害は、誰にでも訪れる可能性があります。今回は、その更年期障害の基礎知識やパニック障害との関係性について、ドクター監修の記事でお伝えします。

監修医師

この記事の監修者
 エストラビ参画ドクター先生

女性だけでなく男性でも認知されるようになった更年期障害とは、心や身体に出る変調のことです。パニック障害の症状に似た突然の強い不安や激しい動悸などの症状も見られる更年期障害の基礎知識と、パニック障害との関係について見ていきましょう。

更年期障害について

更年期障害は、閉経が大きく関係することから、これまでは女性特有の病気と認識されることが多かったのですが、近年は男性にも起こりうる障害として認知されるようになりました。男女ともに現れる更年期障害とはどのようなものか詳しく解説します。

よく見られる症状

更年期障害の症状は、大きく分けると身体的なものと精神的なものの2つに分けられます。前者の場合、ほてりやのぼせといった軽めの症状があれば、物理的な病変がないのに頭痛や耳鳴りなどを感じる重めの症状があります。後者であれば、自律神経の乱れやそれにともなうイライラ、突然の激しい動悸といった精神的な不安障害があげられます。このとき、パニック障害に似た発作が起こることもあります。

主な原因はホルモン

男性の場合は、テストステロンという男性ホルモンが原因で、女性の場合は、エストロゲンという女性ホルモンが原因とされています。加齢にともなって、ホルモンの分泌量が減少し、それによってホルモンバランスが崩れ、自律神経の乱れにつながって引き起こると考えられているためです。また、更年期を発症する時期は、仕事や家事などのストレスを抱えやすい年代であることも原因と考えられています。

発症のタイミングと期間

男性は、早い方だと40歳頃に症状が現れ始めますが、原因となるテストステロンが徐々に減少していくため、発症のタイミングは個人差があります。女性は、閉経の前後5年くらいが更年期の時期となります。日本人女性の場合、50歳前後が平均的な閉経年齢なので、45歳前後に発症し始めるケースが多いでしょう。しかし、近年は、プレ更年期(更年期に似た症状が30代後半頃から出るケース)も増えており、ホルモン以外の原因によって低年齢化しつつあります。

更年期障害の期間は、通常1~2年といわれています。長くても2~3年ほどとされていますが、期間は個人差があり、7~8年継続する可能性もあります。

病院は、専門科か目立つ症状に応じた科へ

更年期障害の疑いや自覚をしたら、男性の場合は、男性更年期外来がある病院やメンズヘルスクリニック、女性であれば、婦人科を受診するとよいでしょう。もし、近くに専門科がない場合は、目立った症状に応じた診療科の受診でもよいでしょう。抑うつ感やイライラした状態、突然の不安感などがあれば心療内科、パニック発作が現れれば精神科が適しています。また、異常に感じるほどの発汗や動悸、頭痛などの症状であれば内科へ、頻尿などの症状が見られるのであれば泌尿器科を受診するとよいでしょう。

パニック障害の症状との類似点

パニック障害とは、発作的に起こる強い不安感や恐怖感だけでなく、激しい動悸や息苦しさなどを感じる病気です。更年期障害でも、パニック障害に似たような症状が現れることがあり、両者を混同してしまったり、どちらの症状か判断できなかったりする人が多いようです。

更年期障害とパニック障害の関係

パニック障害が起こる原因は、脳内のホルモンバランスが崩れたときに発症すると考えられています。一方の更年期障害も、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。まず、ホルモンの乱れという部分に共通点があります。ここでは、女性を例に更年期障害とパニック障害の関係をご説明します。

自律神経の調整役である脳の視床下部は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌もコントロールしています。つまり、更年期にエストロゲンが減少すると、視床下部へも影響を与え、自律神経失調症につながるのです。すると、強い不安感や激しい動悸といった障害を引き起こします。この障害が強く現れることで、更年期にもパニック障害のような発作的な症状が現れるのです。また、それがきっかけとなって、パニック障害そのものの発症を誘引してしまうこともあるといわれています。

更年期障害を乗り切るための対処法

更年期障害は誰にでも起こりうる病気です。ですが、セルフケアで対策や症状の改善が期待できる病気でもあります。パニック障害をも引き起こしてしまう可能性がある更年期障害をセルフケアするのであれば、まずは日常生活の見直しから始めましょう。糖質過多、低タンパク・低脂質などの食生活の乱れや睡眠不足などは、生体リズムを狂わせて自律神経のバランスへも影響して、更年期障害を引き起こす原因となってしまいます。ですので、栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠を心がけましょう。

また、崩れた自律神経のバランスを整えたいなら、有酸素運動がおすすめです。中でもウォーキングは、適度に身体を動かすことで、自律神経を整えるだけでなく、リフレッシュもできます。また、身体がほどよく疲れるため質の高い睡眠にもつながります。気持ちよさを感じる汗ばむ程度の運動を心がけましょう。ストレスが原因で更年期障害を引き起こすこともあります。ですので、気を許せる友人と過ごしたり、趣味を楽しんだりして神経質にならないことも大切です。できそうなものから実践して、誰にでも起こりうる更年期を食生活を中心に注意しながら上手に乗り切りましょう。

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