更年期障害と成分・ホルモン
2017年07月11日更新 2017年01月31日公開

更年期障害とエストロゲンの関係

発汗や憂うつ、イライラするなど多くの症状が現れる更年期障害。そこには女性ホルモンの一つエストロゲンというホルモンが関わっています。今回はエストロゲンの概要、更年期障害との関係について、ドクター監修のもと解説します。

監修医師

この記事の監修者
 エストラビ参画ドクター 先生

更年期障害とよく耳にしますが、実際にどのような症状があり、どういったメカニズムで引き起こされるのでしょうか。実は、更年期障害は、近年女性のみならず、男性でも発症するという認知も少しずつ広まっています。

更年期障害とは

更年期とは、閉経前後10年ほどの期間のことです。女性の平均閉経年齢は50歳であるため、およそ45~55歳ぐらいが更年期に該当します。この時期から卵巣機能が徐々に衰え、それによりホルモンバランスが崩れ、さまざまな身体症状・精神症状が現れます。症状の現れ方は個人差があるので、自覚がない人もいれば日常生活へ支障が出てしまう方もいます。そのような支障が出てしまう症状を更年期障害といいます。医師により更年期障害であると診断されるのは、更年期の女性のおよそ2~3割とされています。

更年期障害がおこるメカニズム

閉経により卵巣機能が低下してしまうと、卵巣でつくられているエストロゲンとよばれる女性ホルモンの分泌量が急激に減少してしまいます。エストロゲンが低下してしまうと、脳は卵巣に対してよりエストロゲンを分泌するように指令を出します。しかし、機能が衰えてしまっている卵巣には必要な量のエストロゲンを分泌することができないため、卵巣刺激ホルモンの増加とエストロゲンの減少が理由でホルモンバランスが崩れてしまうのです。女性ホルモンのバランスが崩れると自律神経のバランスまでも乱してしまうので、のぼせやほてり、冷えなど身体にさまざまな症状が現れるのです。

主な症状

更年期障害になると、身体的にあらわれる症状と精神的にあらわれる症状があります

・身体的症状

ホットフラッシュとよばれる顔のほてりや汗が止まらなくなるなどの症状、頭痛や動機、めまいや肩こりがあります。これは、自律神経のバランスが乱れることで、血液循環などのはたらきにまで影響がでてしまうため、体に異変がおこるのです。また、ホットフラッシュに関しては閉経女性のおよそ40~80%あまりに認められ、治療を必要とするものはそのうち25%程度だといわれています。

・精神的症状

また、自律神経の乱れは精神にも影響します。イライラや意欲の低下、不安感などがよくみられる症状です。

・その他

運動器の症状…しびれ、むくみ、腰痛など

消化器の症状…吐き気、便秘、腹痛など

泌尿生殖器の症状…性交痛、排便障害、頻尿など

皮膚粘膜の症状…乾燥、湿疹、かゆみなど

さまざまな更年期障害の症状ですが、程度が重い場合や長期間続くような場合は病気が原因で起こっている可能性も考えられます。そのような場合は、一度受診することをおすすめします。

男性にもおこる更年期障害

更年期障害に閉経がおおきく関わっているとされているので、以前は女性特有のものとみられてきました。しかし、近年では男性が更年期障害にかかるということも徐々に認知されはじめてきているのです。男性の場合も女性と同じくホルモンの低下が主な原因とされています。

男性が更年期障害を引き起こすメカニズム

女性がかかる更年期障害ではエストロゲンとよばれるホルモンが減少することによって引き起こされますが、男性の場合、テストステロンとよばれるホルモンの減少が原因といわれています。テストステロンとは、男性ホルモンの一種であり、身体つきを男らしくつくり、性機能や性欲を維持させるはたらきがあります。テストステロンは、45歳を過ぎてから分泌量が徐々に少なくなっていき、それによって性欲の減退、EDなどの症状が現れると考えらます。テストステロンが減少することに加えて、男性の更年期障害にとって大きく影響しているとされるのがストレスです。更年期になると、仕事や家庭でストレスを感じやすい時期でもあります。このようなストレスが、男性の更年期障害を助長してしまいやる気の低下、気分が重いとなどといったうつ状態を引き起こしてしまうとされています。

更年期障害への対策、改善方法とは

症状を和らげるために普段からできる対策・改善方法をご紹介します。

日常生活を見直す

患者自ら対策、改善を試みる場合、まずは日常生活の見直しから始めてみましょう。偏食生活や睡眠不足のような乱れた生活を続けると、生体リズムが狂ってしまい、自律神経のバランスを乱す原因にもなります。まず食生活の見直し、栄養バランスの整った食事を心がけるようにしましょう。特に、亜鉛やビタミンEはホルモンバランスを整えるはたらきがあり、更年期に特に意識しながら摂ると効果的であるといわれています。また、大豆イソフラボンはエストロゲンに似たような作用をもつため、更年期障害改善に有効であるといわれています。

有酸素運動

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、自律神経バランスを整えるのに効果的であるといわれています。さらに、呼吸器系・循環器系にもよい影響を与えます。適度に身体を動したりすることで安眠が期待でき、リフレッシュもできます。

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